みんなで、同じものを食べて笑い合う幸せ。

その一枚に、隔てる壁はありません。
アレルギーを持つお子様も、身体を気遣う方も、そして愛犬も。
みんなが同じテーブルを囲み、同じおやつを手に取り、「美味しいね」と笑い合う。

そんな当たり前のようで、どこにもなかった景色を作りたくて、私たちは「引き算」を選びました。

塩も、砂糖も、添加物も一切入れない。
素材そのものの旨みを、ぎゅっと閉じ込めて焼き上げる。 それは、元・理学療法士としての「食のバリアフリー」への答えであり、
里が守り続けたい一番大切な「優しさ」です。

七十年の伝統と、六年の革新。

南知多の海風を感じる焼き場には、七十年続く老舗の香りと、新しい挑戦の熱気が混ざり合っています。

「膨張剤を使わずに、無添加で焼く」 それは、伝統を守ってきた職人たちにとって、あまりに無謀な挑戦でした。 けれど、私たちはあきらめませんでした。

温度を五度刻みで調整し、圧力をかける時間をコンマ一秒単位で分析する。 理学療法士として培った「探求する姿勢」で、理想の形を追い求めた六年間。

そうして辿り着いたのは、パキッと割れても粉が舞わない、理想の焼き上がりでした。

手も場も汚さないから、いつ、どこにいても。 「美味しいね」と分かち合いたいその瞬間に、迷わず「はい、どうぞ」と差し出せる。

そこにあるのは、ためらいのない「自由」と、誰かを想う「やさしさ」。 その一瞬の光景こそが、私たちが目指した理想郷なのです。

「はんぶんこ」がつなぐ、愛のカタチ。

ふりりのおせんべいは、割れた瞬間に完成します。

愛する我が子へ、パートナーへ、そして大切な愛犬へ。 誰かを想い、その手で「パキッ」と割る。 その手と口の間にある、ほんの数センチの空間にこそ、私たちが届けたいものがあります。

「はい、はんぶんこ。」

視線が交わり、呼吸が合う。 ただ食べるだけでは生まれない、見えない絆がそこに満ちていく。 このおせんべいは、単なるおやつではなく、心と心をつなぐ「アート」なのです。

おせんべいを「割る」という行為に、これほどまでの意味を与えてくれたのは、他でもないお客様自身です。

だからこそ、私たちは感謝の証として、お名前をアートとして描き続けています。 名前とは、単なる呼び名ではありません。 その存在の尊さ、個性、そして天から与えられた全ての可能性が込められた、世界でたった一つの宝物だから。

その輝きを、そのまま形に残したいのです。

流儀

あなたと愛犬の「時間」を豊かにする、小さなギャラリーです。

南知多の海と山に抱かれたこの里で、私たちが守り続けている「流儀」があります。
それは、理学療法士としての理論と、七十年の職人技を重ね合わせた、**「境界線のない食」**を作ること。

一、人を基準に、犬を想う。
ペットフードの基準ではなく、「人の食品」として作る。だから、素材はすべて国産。伝統製法のしらす、純国産菜種油、大地の力を持つ馬鈴薯。それ以外は使いません。

二、引き算の美学。
塩も、砂糖も、保存料も、着色料も。
素材の命を丸ごと頂くために、余計なものは一切足しません。あるのは、素材そのものの旨みだけ。

三、誰ひとり、置いていかない。
アレルギーの壁をなくすために、わんちゃんに多い7品目も、人間に多い特定原材料7品目も使いません。
そして、パピーからシニアまで、誰もが楽しめる優しい硬さ(ユニバーサルデザイン)に焼き上げました。

手も床も汚さないから、いつでもどこでも。
「はい、はんぶんこ」
その一瞬に生まれる空間こそが、私たちが届けたい一番のアートです。

七千のしっぽとつながってきた、この確かな温もりを。
ふりりの里から、あなたへ。